静岡に住もう

ここにしかない魅力がたっぷり!

静岡と言えばお茶!

           
静岡と言えばお茶!

お茶は古くから愛されてきた

静岡はお茶の生産量が日本一です。それはなぜなのか、静岡のお茶の魅力はなにかを紹介します。まずは、お茶の歴史を見ていきましょう。お茶が日本に伝わってきたのは、奈良・平安時代です。平安初期の日本後記に記された内容によると、当時は嗜好品というよりも薬として飲まれていたようです。また、貴族階級や僧侶などの一部の人間しか飲んでいませんでした。お茶が世間に広まったのは、臨済宗の開祖である栄西が記したお茶の専門書「喫茶養生記」がきっかけと言われています。
江戸時代になっても、お茶は儀礼として取り入れられるなど社会に欠かすことのできない存在でしたが、この頃には一般庶民の飲み物としても浸透していました。18世紀後半になると宇治製法のお茶が全国に流通するようになり、そこから現在の日本茶の主流となっていきました。

現在に至る

お茶を栽培する茶園は明治維新後に士族から農民へと継承され、茶園だけではなく流通や茶商などの関連産業が成立するようになりました。京都を中心にお茶の文化は広まっていきましたが、徳川藩士などが牧之原大地を開墾したことで静岡がお茶の生産地として日本一になりました。現在、日本の茶葉生産量の4割が静岡です。お茶を栽培するのに適した気象条件で、毎年高品質の茶葉が生産されています。
例えば、静岡を代表するお茶である深蒸し煎茶は時間をかけて茶葉を蒸すため、茶葉の有効成分を効率的に体内へと取り込むことができます。そのため、健康志向の高い人に特に人気があるようです。

静岡のお茶を紹介

静岡のお茶は産地ごとにブランドが確立されています。安定した気候の沿岸部、寒暖差のある山間地、雪の多い山麓など、地域ごとの特徴に応じてお茶の味も異なります。以下に、それぞれの特徴を紹介します。
「川根茶」は川根本町で生産されているお茶です。手摘みで栽培しているところが多く、お茶の旨味と甘さを優しい味わいで楽しめます。
「掛川茶」は掛川市で生産されるお茶です。掛川市は深蒸し煎茶発祥の地でもあります。蒸し時間が長いので、渋みが少なく口あたりが良いのが特徴です。
「本山茶」は本山地区の山岳部で生産しています。全国的にも人気の高いブランド茶で、爽やかな香りを楽しめます。また、徳川家康が好んだお茶としても有名で、幕府への献上品だったこともあります。
「天竜茶」は天竜川を中心とした山林地帯で生産される高級茶です。透明感のある色合いですが、味は濃厚で程よい甘みを感じられるお茶です。
以上が代表的な静岡のお茶ですが、その他にも藤枝市岡部の玉露や森町の深蒸し茶なども有名です。