平均年収や需要のある業種
平均年収や求人倍率
まずは静岡の平均年収を紹介します。2017年度の時点で、平均年収は476.8万円でした。男女で分けた場合は、男性が536.9万円、女性が348.7万円です。内訳を見ると、平均月収が32.1万円、ボーナスが87.1万円です。全国の平均年収が420万円なので、静岡は比較的高い傾向にあるようです。これは、リーマンショックの影響を受けていないことが考えられます。都心部の平均年収はリーマンショック後に大きく下がりました。今は持ち直していますが、静岡に関しては影響を受けていないので年収の増減がありませんでした。そのため、安定して収入を得られるという特徴があります。
有効求人倍率も高く、2017年7月時点で1.57倍です。この時の全国平均が1.43倍です。2010年の時点では0.41倍なので、右肩上がりで上昇しています。隣接する山梨は1.23倍なので、同地域の中でも高い求人倍率であることが分かります。
需要のある業種
自然が豊富なので農業や漁業などの一次産業も盛んですが、静岡で最も需要のある業種は「製造業」です。車・バイクメーカーのスズキやヤマハ発動機、輸送機器を扱うデイトナなど有名企業の本社があります。きれいな湧き水などの自然条件が整っていることもあり、多くの工場が静岡に集まっています。
また、製造業に続いて需要の高い業種が、「医療・福祉関係」です。医師や看護師が代表的な職種です。どの地域でも需要のある業種ですが、静岡では特に需要があるようです。ちなみに、医療・福祉の中には全国的に需要が高まっている介護サービス業も含まれます。
その他だと、最近では「金融・保険業」「卸売業」「飲食業」の需要が大きく伸びています。また、「建設業」や「運輸業・郵便業」も人気があります。
都心よりも年収は低いが
全国的に見ると比較的年収の高い静岡ですが、東京などの都心と比べるとどうしても低くなります。東京の平均年収は約600万円なので、静岡の平均年収とは120~130万円の差があります。そのため、都心から静岡への移住を考えている人は、年収が下がる可能性が高いことを覚悟しておいてください。しかし、都心と比べて物価が低いので生活費はそれほどかかりません。家賃や食費など、あらゆる場面で生活にかかるコストが都心よりも安くなります。年収の金額だけを見ると不安ですが、生活満足度の高い点が静岡の魅力です。年収が下がることを念頭に置きながら、どういった暮らしをするか検討していきましょう。自然が豊かで美味しい食べ物がたくさんあり、名所も多い静岡でストレスのない生活を手に入れましょう。